よくあるご質問  

心臓病のことを知ろう! Q.3

Question

どんな症状があるのでしょうか?

Answer

1) 心不全・弁膜症・心筋症の症状
いずれも血液を全身に送り出すポンプとしての働きが低下することにより、息切れ、むくみ、疲れやすさや夜間の頻尿など様々な症状が見られます。肺は心臓と血管1つで繋がっているため心臓の働きが低下すると肺に水がしみでてきて呼吸困難が出現します。

2) 冠動脈疾患の症状
心臓から送り出された血液が心臓自身に酸素や栄養分を供給しているのが冠動脈です。冠動脈が細くなると狭心症、詰まってしまうと心筋梗塞と呼ばれます。左前胸部を中心に、圧迫される、締め付けられる、押し付けられるといった痛みを自覚し冷や汗を伴うこともあります。また左肩や顎などに症状が広がることがあります。狭心症は症状がおさまりますが、心筋梗塞の方が症状は強く、持続します。指1本で指せるような狭い範囲の痛みや、チクチクするといった瞬間的な痛みは、多くの場合、心臓の痛みではありませんが、念のため、主治医にご確認ください。

3) 不整脈の症状
不整脈とは脈のリズムが乱れる状態の総称で数多くの種類があります。動悸として自覚することが多く、ドキッ、ドキンなど瞬間的に感じたりする場合や数時間ドキドキが持続する場合など多彩です。痛みを感じることもあります。動悸が持続する場合、規則的な場合と不規則な場合とあります。不整脈の種類や心臓の機能の程度などによって治療の適応は異なりますが、めまいや暗黒感、失神を伴う場合は危険な不整脈の可能性があるので、至急医療機関を受診しましょう。

4) 末梢動脈疾患の症状
手足、特に下肢の動脈の狭窄や閉塞により血流が低下する病気でPAD(末梢動脈疾患)やASO(閉塞性動脈硬化症)と呼ばれます。初期には冷感やしびれがみられる程度ですが、進行すると一定距離の歩行により足に痛みが出現する間欠性跛行(かんけつせいはこう)がみられます。重症になると安静でも痛みが出現します。足先に治りにくい潰瘍ができて壊死を起こしていまい、一部を切断せざる負えない場合もあります。