よくあるご質問  

心臓病の治療について – 食事療法 Q.1

Question

塩分

Answer

心臓病をお持ちの方は、塩分摂取量を控えることが何よりも大事です。塩分を摂りすぎると体内に水分が溜まりやすくなり、血圧を上げ、心臓に負担をかける原因になります。よって、心臓病の方は塩分や水分の摂取量を制限されることがあります。一般的に日本人は塩分摂取量が多く、1日9〜11gの塩分を摂っていると言われています。減少傾向ではありますが、世界的にみてもまだ摂取が多い状況です。わが国では高血圧の人は6g未満、一般男性で7.5g未満、一般女性で6.5g未満が推奨されています。
塩分摂取量を減らすためには、自分が普段どれだけ塩分を摂取しているかを知る必要があります。市販の調味料や食品には、見えない形で塩分が含まれているものがあります。商品ラベルの「食塩相当量」を必ず確認しましょう。食塩は「ナトリウム」と表記されている場合がありますが、次の計算式でナトリウム量を食塩相当量に換算することができます。[食塩相当量(g)=ナトリウム(mg)×2.54÷1000]
減塩のポイントとしては以下のようなものがあります。
①濃いめのだしで風味を楽しみましょう。
②普段使う調味料を入れ替えて食塩摂取量を減らしましょう。(例:お酢や柑橘系果汁(レモン、ゆずなど)の酸味を活用する)
③香味野菜(しょうが、みょうがなど)やスパイス(胡椒、カレー粉など)で味にアクセントをつけましょう。
④焼き目を香ばしく仕上げることで、より美味しく感じられます。
⑤練り製品や加工食品には気をつけましょう。(かまぼこなどの練り製品やハム、ベーコンなどの加工食品は塩分が多く含まれています。)