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会員の皆様へ

2021年1月05日

日本心臓リハビリテーション学会 会員の皆様へ

学会員の皆様 新年あけましておめでとうございます。

新型コロナウィルス感染拡大が収まらず、特に首都圏では新たな感染者が増加の一途をたどっています。患者さんの治療に日々当たっている医療関係者の方々に敬意を表すとともに、発症された患者さんの一日でも早い回復を祈っております。

 さて、2021年は日本心臓リハビリテーション学会にとって、新たな発展を迎える年になりそうです。第一は「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(いわゆる循環器病対策基本法)が成立し、循環器病対策推進基本計画が閣議決定されました。今年からこの基本計画に従って、都道府県単位で具体的な施策が実施されますが、すでに策定に向けて活動を開始している自治体もあります。この基本計画の中で、とくに心臓リハビリテーションの充実が重要として位置づけられており、慢性心不全への取り組みと心疾患への再発・再入院予防のための具体的な体制作りが求められております。

第二は、すでに理事・評議員の先生方にご協力をいただいております遠隔心臓リハビリテーションのAMED研究(代表者:東京大学 網谷英介先生)がスタートしました。これにより、with コロナ、after コロナに向けて回復期の心臓リハビリテーションの新たな展開が期待できそうです。遠隔医療だけでなく、回復期における心臓リハビリテーションの展開、普及が今後のカギとなることはいうまでもなく、地域包括ケアと維持期の心臓リハビリテーションも合わせて推進していかねばなりません。

第三は、新たに全面改訂する「心血管疾患における心臓リハビリテーションに関するガイドライン(2021年版)」の作成が急ピッチで進められており、3月の日本循環器学会学術集会において公表される予定になっています。また、ポケット版を作成する計画も立てております。

 以上になりますが、6月に予定されております第27回学術集会には是非とも皆様方のご協力で成功させたいと願っております。つきましては、応募演題数がまだ十分でなく、1月13日(水)正午まで締め切りを延長いたします。それ以降の延長はありませんので、多くの演題をお待ちいたしております。

 

新年を迎えての会員の皆様へのご挨拶と学術集会への演題登録の再度のお願いをいたしました。

令和3年1月4日
日本心臓リハビリテーション学会理事長 牧田茂