よくあるご質問  

心臓病の治療について – 食事療法 Q.7

Question

炭水化物

Answer

よく知られている心臓病として〝心筋梗塞〟がありますが、その原因となる生活習慣病には、肥満、高血圧、糖尿病などが挙げられます。最近では、低炭水化物食が糖質制限ダイエットとして注目されていますが、体重減少効果だけではなく、糖尿病予防にもつながります。ただし、糖質は生命活動にとって重要なエネルギー源であり、適正量を摂取した方が、血糖値や中性脂肪などが低くなるともいわれています。過度な糖質制限ダイエットは、短期的には有効ですが、長期的には無効であることが報告されていますので、過度な制限は控えるべきです 糖尿病や脂質異常症(高脂血症)を合併している人は、タンパク質:脂質:炭水化物を各々15-20%:20-25%:50-60%で摂ることが推奨されています。ですから、極端に糖質を制限すると、タンパク質、脂質の割合が増えてしまい、動脈硬化予防の観点では、望ましくない状態となるのです。炭水化物を多く含む食材として、白米、パン類、麺類などがありますが、まずは、「おかわりをしない」、「大盛りにしない」などのちょっとした工夫を心がけることが大切です。