よくあるご質問  

心臓病の治療について – 薬物療法 Q.3

Question

抗血栓薬

Answer

いわゆる血液をさらさらにする薬の総称です。血の塊である「血栓」ができ、それが血管を詰まらせることで、脳梗塞や心筋梗塞、深部静脈血栓症や肺塞栓症などを発症しますが、それらを予防する薬です。血液をさらさらにする薬は、血小板の働きを抑える「抗血小板薬」と、凝固因子の働きを抑える「抗凝固薬」の二種類に分けられます。日本で主に使用されている抗血小板薬にはアスピリン、クロピドグレル、チクロピジン、シロスタゾールなどがあります。抗凝固薬にはワルファリンの他、新しい抗凝固薬であるトロンビン阻害薬、Xa因子阻害薬などがあります。これらの抗血栓薬を使用する際の注意点として、主な副作用として「出血」があります。皮膚に青あざができやすくなる皮下出血や、歯茎からの出血や鼻血が出やすくなったり、消化管出血を起こすと便が黒くなったりすることがあります。そういった症状が出現したり、持続する場合はかかりつけの先生に相談してください。