心臓リハビリテーション指導士
認定医・上級指導士  jacrreha

研修カリキュラム

研修カリキュラム

平成20年11月1日
日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション研修制度部会

このカリキュラムは、心臓リハビリテーション指導士の受験条件を満たすための研修内容を示し、そのための達成目標となるものである。

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1.研修前

研修に先立って、以下の項目について学習しておかねばならない。研修は以下の項目について学習済みであることを前提とする。

①検査法
1 血圧測定
2 脈拍測定
3 胸部レントゲン
4 心血管造影
5 心電図
5a 標準12誘導
5b 運動負荷
5c モニター
5d ホルター
6 ABI
7 心臓超音波検査
8 心肺運動負荷試験
②治療法
1 食事療法
2 禁煙指導
3 運動指導
4 生活指導
5 救急蘇生法
6 薬物療法
6a 強心薬
6b 抗不整脈薬
6c 血管拡張薬
6d 降圧薬、利尿薬
6e 抗凝固薬、抗血小板薬
6f 脂質代謝改善薬
6g 経口糖尿病薬
6h インスリン
7 ペースメーカ
8 カテーテル治療
9 心臓手術
③病態・疾患各論
1 心不全 5 弁膜疾患
2 ショック 5a 僧帽弁狭窄
3 不整脈 5b 僧帽弁閉鎖不全(逆流)
3a 期外収縮(上室、心室) 5c 大動脈弁狭窄
3b 頻拍(上室、心室) 5d 大動脈弁閉鎖不全(逆流)
3c 心房粗・細動 6 心筋症
3d 心室細動 7 冠危険因子
3e 洞不全症候群 7a 本態性高血圧
3f 房室ブロック 7b 糖尿病
4 虚血性心疾患 7c 脂質代謝異常
4a 労作性狭心症 7d メタボリック症候群
4b 冠攣縮性狭心症 8 大動脈疾患
4c 急性冠症候群 8a 大動脈瘤
4d 心筋梗塞に伴う合併症 8b 大動脈解離
4e 無痛性心筋虚血 9 末梢動脈疾患

2.研修期間中

研修は見学・実習を主とし、以下の項目について理解する必要がある。

1 心肺運動負荷試験 7 生活習慣病、メタボリック症候群
2 負荷心電図、モニター心電図 8 食事療法
3 心筋梗塞、狭心症 9 薬物療法
4 開心術後 10 運動療法
5 心不全 11 患者教育
6 大血管、末梢血管疾患 12 救急蘇生

3.研修終了時

10症例の報告書を完成して、研修教育責任者にチェックを受けねばならない。