心臓リハビリテーション指導士認定制度委員会

第2回心臓リハビリテーション指導士認定試験は、第7回日本心臓リハビリテーション学会学術集会（古賀 会長、於久留米大学筑水会館）に併せ、8月31日（金）講習に引き続き9月2日（日）筆記試験が行われた。

受験応募者は152名、うち受験実施者は148名、その主なる受験資格者は、医師35名、看護婦（士）20名、理学療法士30名、臨床検査技師43名、以下健康運動指導士8名、管理栄養士5名等となっており、受験者の多くは包括的心臓リハビリテーション実践に携わる職種の方々であった。
受験者148名の平均点数は64.95点、点数は配分では60点代をピークに正規分布をしており、90点代は4名であった。
合格点数を60点とし、104名（合格率70.3％）であった。
今回の合格率（70.3％）は、昨年度の合格率（92.7%）に比べ低率であったが、本年度の試験問題内容からも、60点以上の獲得が心臓リハビリテーション指導士資格獲得には必要であろうと、本制度実務委員会が採択を下した結果である。

試験問題は昨年同様50問題、5者選択の形式で行われ60分である。各試験問題の難易度であるが、正解率が20％代という難問は6題あり、それらの多くは運動処方に関する問題であり、専門的な知識の修得あるいは実践の履行が要求されており、今後高い正解率が期待される。
尚、講習会については、受験者の時間的便宜にも配慮し、本制度実務委員会が認める講習会（後述）の出席証明をもって、本制度講習会受講の一部割合を可能とした。
前述の、本制度実務委員会が認める講習会とは、その講義内容に本制度の講習会要項が含まれており、講習実施主催者は予め本制度実務委員会にその講習内容を明示し、可否の判定を受けなければならない。

本制度の総則に示すとおり、本制度は包括的心臓リハビリテーション実践のため、その知識と技術向上を目的としており、心臓リハビリテーション指導士はその知識と技能を維持するために、5年毎にその更新が義務づけられていることは周知のとおりである。